契約書をなぜ作成するのか

私たちは、なぜ契約書を作成するだろうか。
そうしないと契約が成立しないからだろうか。

もちろんそういうものもないわけではない。
しかし原則は、契約は双方の合意に基づきなされるもので、様式は問われないものである。

ではなぜわざわざ契約書などというものを書くのだろうか。
しかも税金(収入印紙)まで払って。

契約書は、証拠を残すために書くというのが正解に近いだろう。
当事者の思い違いなどがないようにする確認効果もあるので、それが最も良い答えなのかもしれない。

ところで、契約書がその能力をフルに発揮するときはどのような方が相手のことが多いと考えるだろうか。
意外かもしれないが、新規の顧客よりある程度付き合いがある会社相手が多いようである。

新規の会社はそれなりに調べるし、警戒もするのが普通である。
しかし、ある程度付き合いを重ねると、そういう心も次第に薄れてくるのが人間というものである。

相手も当初は払わないつもりはなく事業を進めているのだが、事業はうまくいかなくなるときがあるのは周知の通りである。
そうするとどうなるか。

このような会社は(本人の本意ではないかもしれないが)、極力お金を払わないという行動をとり始める。
契約書がなければ払わない、あっても書類に難癖をつけて払わない、そのようなスタンスになっていくのである。
貧すれば鈍する、まさにそのとおりである。

見苦しいと思われるかもしれませんが、人間とはそんなものである。
だからどのような相手にもきちんとした、瑕疵のない契約書を使って契約を締結することが大事なのである。

逆にきちんとした契約書を作成しておけば、そのような態度もとらないことが多い。
さすがに裁判は怖いのである。
故に瑕疵のない契約書を使って契約の締結をすることは、会社のマナーであるといえるだろう。

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