雪の日のリスクマネジメント

昨夜は東京でも雪が降り、今日は一面銀世界でした。
スリップ事故も相次いだとのことで、私が教えている学生も一人、車にぶつけられて学校に来られませんでした。
不幸中の幸いといっていいのか分かりませんが、怪我はそれほどではないようで一安心です。


今日はせっかくの降雪ですので、雪の日のリスクマネジメントについて書いていきたいと思います。
雪のリスクに関しては、BCP、BCMとしても分類されるので、ISO22301対策として考えるにも良い機会です。


雪が降ると、東京は簡単に交通に影響が出てしまいます。
これは元々交通量が多く、道路等に対策も施されていないのが一因です。


しかしそれだけではありません。
今日も1000件を越えるスリップ事故があったとか。
道路や交通量だけでは説明のつかない件数です。


今日走っている車を見ていると、バスとごみの収集車以外でチェーンを装着している車はほぼ皆無といって良い状態でした。
このことから、ドライバーのスリップに対するリスク管理が甘いのも、これだけ事故が多く、交通マヒ一因となっていることは否めないでしょう。

ではなぜチェーンをしないのでしょうか。
チェーンは、装着するとスリップ事故を起こす危険性がかなり低くなります。
一方で装着に時間がかかり、装着すると移動速度が遅くなります。
その上、装着すると振動が大きく、乗り心地が悪くなるという性格をもっています。
実際、チェーンを装着したバスは振動が酷く、乗り心地は決してよくないものでした。
今回は、これらのデメリットがメリットを吸収し得ないとドライバーが判断したものと考えられます。
例えば今回、公共交通であるバスはチェーンを巻いていましたが、同じ公共交通でもタクシーはチェーンを装着していませんでしたが、バスよりも乗り心地を重視するタクシーはチェーンを装着しなかったのではないかと推察されるのです。


また、チェーン装着車であるバスとごみ収集車を見ると、車高が高く、スリップ時に横転する危険性が普通車に比べて高く、エンジンもFFではないためスリップを比較的起こしやすい車両であることがわかります。
その上横転した際の被害の大きさも他の車両の比ではありません。
これらのことから、彼らはチェーンを装着したものと思います。


ところで、スリップ事故を起こした場合、どのような被害が考えられるでしょうか。
直接的なところでは、横転、衝突(人への衝突を含む)になりますが、間接的にも立ち往生による交通渋滞の惹起など多くの被害を巻き起こします。
また、遅刻や配送遅滞などの問題も出てきます。
これらの影響を考えたとき、積雪があるのにチェーンをしないという選択肢は果たしてあるのか、よく考える必要があるでしょう。


今回これだけ事故が多かったということは、ドライバーや会社の認識が某電力会社並に甘かったということでしょう。
ですからここで考えるべきは、再発防止策です。
今回5cm程度の積雪でこのような事態に陥ったのですから、積雪5cmでは少なくとも事前にチェーンを装着しておく必要があります。
また、チェーンを装着したときにかかる移動時間を計算し、その分早く移動を開始する必要があります。


少なくとも企業はこれらを規定化し、教育訓練を施す必要があります。
今年は雪も多そうですから、早急にこれを行う必要があるでしょう。
逆にこの対策ができているのなら、雪の日の移動に関するリスクマネジメント(BCP、BCM)はできているものと思います。

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行政書士SUZUKI合同事務所

代表:鈴木 基(左写真)
行政書士
経営改善指導員
東海大学非常勤講師
日本ビジネス・マネジメント学会理事
NPO法人日本知的財産センター理事
他役員多数

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