2019/11/18

最近友人・・・まぁまぁの年齢で
会社を経営している方なのですが
会社のことについて相談したいともちかけられました
乗っていただけますか?
ビット
副所長
私にできることであれば乗りますよ
ありがとうございます
実は彼 最近ちょっと体調を崩しまして
ビット
副所長
今は大丈夫なのですか?
今はとりあえず大丈夫です
ただ万が一の場合を考えて
会社を誰に継がせるか
誰をオーナーにするか悩んでいるのだそうです
ビット
副所長
なるほど
そういうお話ですね
従業員などはいらっしゃるのですか?
いわゆる家族経営に近い会社ですが
家族以外にも従業員が数名いて
息子の一人も本人同様代表取締役になっているそうです
ビット
副所長
一人ということは他にもいらっしゃるということですね
子供は3匹で奥様も健在です
奥様は経理を手伝っている程度で
他の子どもは会社経営にはタッチしていないようですね
ビット
副所長
ご本人やご家族の資産などはどうでしょうか
そこそこあるようですが
他人の過程なのでそれほど詳しくはわかりません
ビット
副所長
なるほど・・・
相続対策であれば遺言書作成や
株の売買などがメインですが
それはご本人にお話しましょう
遺言書で会社の株を誰が相続するか
決めておくのですね
ビット
副所長
はい
ビットさんもいずれはやりましょうね
今はまだ若いですし
後継も育っていないですから
後でも良いですけどね
その時は相談に乗ってください
ビット
副所長
わかりました
あと一応定款の方もチェックして
場合によっては定款も変更しておきましょうか
定款・・・ですか?
ビット
副所長
はい 定款です
その会社はいつ頃設立されましたか?
確か平成10年頃だったと聞いています
ビット
副所長
だとすると旧商法での会社設立ですね
それならおそらく定款を変更するのは有効でしょう
どういうことでしょうか?
ビット
副所長
実は会社法では
定款には相続で株式を取得した人に
会社側から株を売却するよう請求することができる
条項を入れることが可能です
旧商法ではできなかったのですか?
ビット
副所長
出来ませんでした
そのため社長=大株主が急死した場合
株が全相続人に法定相続の割合でいきわたってしまい
結果として経営が混乱することがありました
相続で経営が混乱
よくある話ですね
ビット
副所長
近年 といっても結構前ですが
一澤帆布堂さんが相続関係で揉めましたよね
ああいうことが起こりがちです
そうなると経営が傾いてしまうこともありますよね
ビット
副所長
ありますね
ひどい奴だと
株を反社会的勢力に売ると脅しをかけて
高値で買い取らせようとするという話も
聞いたことがあります
それはひどいですね
でもそれでなくとも子供の一人が
おかしくなることは考えられることですね
ビット
副所長
だから任意で相続人等に対する株式の売渡請求を
定款に盛り込むことができるようになったのです
彼の会社にはおそらくそれが盛り込まれてない
可能性が高いので
まずそこからやっていこうということですね
ビット
副所長
そういうことです
登記の必要もないですし
まずはこれで万一の場合株主を
一本化できるようにしたら良いでしょう
わかりました
そのように伝えて
こちらに来ていただくようにします
それと・・・
ビット
副所長
どうしました?
ウチは大丈夫なんですよね?
ビット
副所長
すでにこの条項は定款に記載されていますから大丈夫です
ありがとうございます
大丈夫とは思いましたが気になったもので
では戻って彼に伝えます
ビット